百年前新聞

2018-01-24

百年前新聞とは?

明治時代、大正時代の新聞記事を読む方法

大正4年12月14日


こんにちは、運営者の素牛です。

Googleアナリティクスというものがあって、どのような検索でこのサイトにたどり着いたかが、だいたい分かるようになっています。

それを見ていると、大体1日に1~2件ぐらい、「100年前の新聞」という検索ワードがあり、たまには「100年前 新聞 読みたい」というものもあります。

このサイトも、100年前の新聞そのものではないので、100年前の新聞そのものを読む方法について、紹介してみます。

方法は2種類

明治・大正期の新聞を読む方法については、大きく分けて2つの方法があります。

 

 ① 朝日新聞・読売新聞の、新聞データベースを購入する

 ② 近くの図書館に行って読む

 

朝日・読売のデータベース

朝日新聞には、「閲蔵Ⅱ」という、WEB上で過去の新聞記事が読めるサービスがあります。
私自身、利用していないので詳細は分かりませんが、いろいろなキーワードから検索できるようになっているようです。

 朝日新聞「閲蔵Ⅱ」価格表

読売新聞には、「ヨミダス歴史館」というサービスがあり、これもキーワード検索から過去の記事をWEB上で見ることが出来るもののようです。

 ヨミダス歴史館 / 読売新聞


WEB上で見ることが出来て、非常に便利なものだと思いますが、難点は価格が高いことです。

朝日新聞の場合は、1つのIDで明治・大正期のオプションを付けた場合、月額33,000円。
読売新聞では、1端末で年間312,000円です。

研究機関向けで、そんなに需要も無いことから、この価格設定になっているんでしょうね。

地元の図書館に行って見る方法

明治・大正時代の新聞は、地元の大きめの図書館に行けば、見ることが出来ます。

私が住んでいる広島では、広島市中央図書館、広島県立図書館で、大阪朝日新聞、読売新聞、地元紙の中国新聞を見ることが出来ます。

区の図書館レベルでは、明治・大正期の新聞は見ることが出来ません。

どこの図書館で見ることが出来るかは、こちらの国立国会図書館のホームページから、参照できます。

(ここに掲載されていない県にお住まいの方は、地元の図書館でご確認ください)

大学生であれば、大学の図書館でも見ることが出来ると思います。


過去の新聞は、紙の新聞ではなく、マイクロフィルムというものになっていることが多いと思います。

このマイクロフィルムを図書館の受付で借りて、機械にかけて読みます。
フィルムの扱いは、最初は戸惑うと思いますが、図書館の方がセッティングをしてくれるはずです。

記事の印刷は、図書館にもよりますが1枚10円~20円ぐらいでしょう。

WEB上で新聞記事を読みたい

新聞のデータベースを購入するほどでもなく、図書館に行く時間もないという方は、新聞全体ではないものの、こちらのサイトで概要を見ることが出来ます。

神戸大学新聞記事文庫

神戸大学新聞記事文庫では、過去の記事で重要と思われるものを、記事ごとに切り抜きして掲載されています。

昔の新聞は本当に文字の洪水という感じで、読むのは大変ですが、年度別に見て行くと、だんだん現在の新聞に近づいてくるのは面白いです。

百年前新聞(このサイト)

私自身が、昔の新聞を読みたいと思っていろいろ探したところ、一般の人向けのものが無いと思い、始めたサイトです。

100年前の日を一日一日更新していくことによって、歴史を疑似体験することが出来るのでは、と思っています。

良かったら、たまに訪問していただけると幸いです。

アメリカの新聞

ちなみにアメリカの新聞は、こちらのサイトで見ることが出来ます。

Chronicling America

特定の日の新聞が欲しい場合

”新聞を読む”という用途とは違いますが、おじいさんやおばあさんの誕生日祝いに、当日の新聞をプレゼントしたい場合は、このようなサイトがあります。

お誕生日新聞

何かの機会に、当時を振り返るには良いですね。

私の記事の読み方紹介

私が確認しているのは、「大阪朝日新聞」と「読売新聞」のみですが、私の読み方を紹介します。

読売新聞

100年前(大正4年)の読売新聞は、全部で8ページの構成で、概略をさっと読むには、読売新聞の方が向いています。

読売は婦人欄が充実していて、「身の上相談」が面白いです。
人生相談は社会の縮図で、今も昔も変わらない恋愛相談から、現在はあまり無い階級意識や家の束縛など、当時の人々の生き方が良く分かります。読売新聞の記者の回答も、時代の常識が垣間見えて面白い。



この本もありますが、やっぱり昔の記事そのものの方が面白いと感じます。(僕にとっては)

また、同じく婦人欄に「世界童話」というコーナーがあり、(世界と言いながらほとんど日本昔話ですけど)これも現在の昔話とは違って、描写が露骨、悪人は本当に悪人、という感じで面白いです。

これらも丸写ししたいぐらいですが、それは読売新聞さんの利用許諾に反しているかな、と思って行なっていません。

朝日新聞

当時の大阪朝日新聞は、朝刊8ページ、夕刊4ページで、個々の記事を詳しく知りたい場合は、朝日新聞です。
また、事件や災害に関する記事の量も、読売新聞より断然充実しています。
詳しく知りたい方は、朝日新聞です。

今も続く「天声人語」があり、当時は今とは違って時事の感想という感じですが、帝国主義的な考え方が露骨に表れているので、現代の感覚から読むと驚くことがあります。

読売と朝日の比較

その他の新聞に関しては、広島では読めないというのと、一人で読むのは2紙が限界ということもあり、分かりません。

大まかに言うと、大正4年の時点では、朝日新聞の方が対外的には強硬派で、元老などの介入を嫌う”立憲的”論調が目立ちます。読売新聞は、対外協調主義で、元老の介入もそこまで嫌っていません。

現在の教科書では、全くの悪事とみなされている「二十一か条要求」に関しても、朝日は中国に対して譲歩しすぎ、という論調で、読売は中国人の感情を害すのでやり過ぎ、という論調でした。

最後に

現状では、昔の新聞を読むのはそんなに簡単ではないですが、普段図書館に行かれる方は、たまには昔の新聞を読んでみてはいかがでしょうか。

現代の目線から歴史を眺めるのと、当時の人の感覚にはかなりずれがあるので、実際に読んでみると、目からウロコということもあるかもしれませんよ。


索引語:お知らせ

Posted by 主筆 at 2015/12/14/18:13

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