百年前新聞

2018-04-25

百年前新聞とは?

葦原将軍 後継内閣について語る

大正4年8月4日

当時、葦原金次郎という方が居て、有名だったようです。

誇大妄想症で巣鴨病院に入院していたのですが、読売新聞の記者が葦原将軍を病院に訪ねてインタビューしています。

記者が病院を訪問したところ、100度(華氏)近い気温のところ(35℃ぐらいか)、羅紗に金モールの付いた中国の大礼服を着て、菊の紋所のついた紙旗を右手に現れたとのこと。

記者が名刺と20銭銀貨を差し出すと、

看護婦:「これはこの方から将軍に献上を申し出られています。」

将軍:「ウム、関心な奴だ。君か、こっちへ来い。」
   「どうだ、内閣は。」

記者:「サァその内閣問題で、ぜひ将軍のご配慮を煩わしたいので、
    こうやって参侯したわけ」

将軍:「ウムそうか、暑いのにご苦労だった。
    後継内閣か。後継内閣は俺が出なくちゃ納まるまい。
    俺が出れば陸軍も海軍も要らんからな。
    今、三国同盟が日本へやって来て、遼東半島を取るかもしれないから、
    イザナギノミコトに唐(もろこし)へご苦労願うことにしている」

将軍:「今、東京に二つ問題が起こっている。
    一つは内閣問題で、一つは江戸博覧会の西南問題だ。
    大隈は西郷に奪われた錦旗を取りかえしたので、なかなか鼻息が荒い。
    元老は元老で何が大隈が、と云うので、つまり今もめているのだ。
    大隈は大蔵卿で蜂須賀が次官だ。」

記者:「大隈内閣はどうでしょう。
    善かったでしょうか、悪かったでしょうか。」

将軍:「そりゃ、善かった。大隈はあれでとにかく大きな事をやろうとして
    いたから偉い。俺の所へ相談に来た事も二三度あったがな。」
   「大浦はいけなんだ。あれは新平民でな・・・」
   「ああ忘れていた。今日元老会議でな、結局松方と、岩倉と、
    それから俺と三人で内閣を組織する事になるんだ。
    司法大臣は君でもよいよ」

葦原金次郎さんは、いろいろ小説のモデルにもなっているようです。




索引語:政治 健康・医療

Posted by 主筆 at 2015/08/04/10:22

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