百年前新聞

2018-01-22

百年前新聞とは?

イタリアがトルコに宣戦、京城で独立派逮捕ほか

大正4年8月22日

大正4年(1915)8月21日の出来事一覧

【政治】参政官の任命
【朝鮮】ソウルで独立を計画した10人が捕えられる
【第一次世界大戦】イタリアがトルコに宣戦布告
【訃報】 川上 瀧彌 (博物学者)

<国内>

参政官の任命

内閣の改造に伴い、濱口雄幸前大蔵省参政官などが辞任していましたが、21日に後任の参政官が任命されました。

内務省: 藤沢幾之輔(56) 立憲同志会
文部省: 大津淳一郎(58) 立憲同志会
大蔵省: 加藤政之助(61) 立憲同志会
逓信省: 木下謙次郎(46) 立憲同志会

貴族院議員からも物色しましたが、「到底不可能」ということで、全員が与党同志会から選ばれることになりました。元老山縣有朋公が、内閣にあまり協力的でないことがうかがえます。
加藤政之助、木下謙次郎は、同志会の中の不平組であり、ポストによって不満を緩和させる意味合いもありそうです。

ソウルで独立を計画した10人が捕えられる

二十一か条要求による日本と中国との関係悪化を見て、「将来中国と提携し国権回復を図り、袁世凱と通じておく必要がある」という書面を、京城(ソウル)の憲兵隊が押収。
保安法違反として、関係した10名を検挙し、検事局で取り調べが行なわれています。

京城では「常にこれらの陰謀的不遜な挙動あり」、官憲ではこれを未然に防ぐよう努めています。

<海外>

イタリアがトルコに宣戦布告


イタリアがトルコに宣戦を布告しました。

布告の名目としては、トリポリ(リビア、イタリアの植民地であり、旧オスマントルコ領)でトルコが民衆を扇動していること、小アジアにおいてイタリア人が虐待されていること、を挙げています。

イタリアのトルコへの宣戦布告は、ドイツの東部戦線での勝利により動揺をしているバルカン半島の中立国(ギリシャ、ブルガリア、ルーマニア)への外交的圧力となります。
また、英仏連合軍とトルコ軍の間で続いているダーダネルス海峡戦(ガリポリの戦い)に、イタリアが援軍を出すのでは、と憶測されています。


黄土色が中立国

<このとき>

出来事

ドイツが改造型潜水艦UBⅡ型を就航させました。前UBI型と比較し、魚雷搭載数が倍になり、航続距離も伸びています。

訃報: 川上 瀧彌 (博物学者)

明治3年(1871)山形県生まれ。享年44歳。

明治30年(1897)に阿寒湖で球状の緑藻を発見し、「マリモ」と名づけました。
明治36年(1903)に台湾に渡り、台湾各地や離島を巡り多くの植物を発見。明治41年(1908)に、台湾総督府民生部殖産局附属博物館の初代館長に就任しました。
死の前日に新しい博物館が出来ましたが、その翌日に病死をされています。


索引語:イタリア トルコ バルカン諸国 台湾 政治 ドイツ 朝鮮 訃報

Posted by 主筆 at 2015/08/22/08:43

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