百年前新聞

2018-04-25

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陸軍参謀次長交代、ブルガリア参戦問題ほか

大正4年10月5日

大正4年(1915年)10月4日の出来事一覧

【陸軍】参謀次長交代 田中義一へ
【社会】回春病院リデル院長の奔走
【第一次世界大戦】ブルガリア参戦問題

<国内>

陸軍参謀次長交代

梅澤道治第六師団長の定年に伴い、明石元二郎参謀次長が第六師団長へ転任、田中義一少将が中将に昇進し、参謀次長に就任しました。

回春病院リデル院長の奔走

ハンセン病の病院として名高い、熊本県回春病院の院長イギリス人ハンナ・リデル女史(60)が9月25日から上京し、金策に奔走されています。

リデル女史は、帝国ホテルで取材に答えて、

「回春院は、明治28年私が父とともに来日して、熊本県本妙寺にまいった時、道の両側に居並ぶ数百名のらい病患者を見て気の毒になり、父が4000円出して設立したのでございました。
患者には比較的地位学問のある人が多く、全体では80名に達しています。入院料は10円の人もあれば3円の人もあるという具合で、入院料は総額の2割ぐらいしか当たりません。日本国内の寄付金が、今まで年に4~5千円ありました。また昨年まで英米から年1万円以上の寄贈があったので、とにかく続けてきたのです。
ところが欧州戦乱が起こり、人々はすべてのものを自国の急に捧げ、こちらへ送る余裕がなくなったのでばったりと入金が止まってしまいました。近頃は自分の財産をつぎ込んでいます。」

リデル女史の奔走の結果、近く宮内省から回春院に下賜金があるようです。

<海外>

ブルガリア問題

ブルガリア首相の声明

ブルガリアは公報により、ドイツ将校がブルガリア国内に到着していること、ブルガリアがドイツから財政的援助を受けていること、という風説を否定しています。

フランスも最後通牒

先日のロシアの最後通牒に続き、フランス公使もブルガリア首相に対して、ロシアの最後通牒を拒絶する場合は、フランス公使もブルガリアを引き上げる、と声明しています。

マッケンゼン軍がセルヴィア国境に到着

報道によると、ドイツのマッケンゼン将軍の率いる25万人の軍隊が、オーストリア・セルヴィア国境に到着しています。セルヴィアに対して攻勢が開始されそうです。

アメリカがトルコにアルメニア人問題を注意

トルコ駐在アメリカ大使は、アルメニア人の虐殺に対して、トルコ政府に注意を与えました。国務省によると、注意であって、外交断絶ということではない、ということです。

<このとき>

出来事


Wikipediaより

Arrowrockダム


愛媛県新居浜の住友総本店肥料製造所が、営業を開始しました。(現在の住友化学)
住友化学ホームページ

ロシアの作曲家ラフマニノフ(42)が、《ソプラノとピアノのための歌曲集》(作品34)の最終曲(ヴォカリーズ)の決定稿を完成させました。
NHK交響楽団ヴォカリーズ
ヴォカリーズ(YouTube)

チャップリンの船乗り生活(SHANGHAIED)が公開されています。
ムービー・アーカイブ

アメリカのアイダホ州で、Arrowrock Damが完成しました。当時、世界で一番高いダムです。(高さ110m)


索引語:アメリカ トルコ ドイツ バルカン諸国 フランス 文化 社会 第一次世界大戦 陸軍 音楽

Posted by 主筆 at 2015/10/04/20:12

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