猟期開始(大正時代の狩猟の様子)ほか
大正4年10月15日
大正4年(1915年)10月14日の出来事一覧
【政治】河野農商務大臣の帰朝談
【社会】狩猟期始まる
【社会】銀座の専売局跡地 - 買手募集中
【第一次世界大戦】戦局推移
<国内>
河野農商務大臣の帰朝談

河野広中氏
朝鮮物産共進会の開会式に参加していた、河野広中農商務大臣が帰朝し、朝鮮を訪問した印象を述べています。
「余は明治26年に朝鮮に行って今回は2回目だが、その変化は驚くほどである。南朝鮮一帯は、農業に適するが人口が希薄なため、今後盛んに移民すべきである。」
画像出典:うつくしま電子辞典(福島県ホームページ)
狩猟期始まる

大阪朝日新聞
10月14日、狩猟家たちが待ちに待った狩猟が解禁となりました。
鉄砲を趣味とする紳士は、思い思いに各地の猟場に出かけています。
福沢清金太郎氏の談(福沢桃介氏の息子)

鉄砲店の広告
年々獲物は減っていく方だが、少ない中にも本年はまあまあ良い方だとは、各地からの知らせである。
なぜ年々獲物が減っていくかというと、狩猟道楽の鉄砲撃ちが上手になってきたのと、不正猟師が多いからだ。西洋料理店などで、猟期前のシギの料理を見ることがある。猟期前なのにどうしたのかと聞くと、去年のが冷蔵庫にしまっていたので、なぞとごまかす。それがすなわち不正猟のれっきとした証拠である。
狩猟を季節別に見ると、今月いっぱいがシギ、11月からはキジ、山鳥、ウズラ、3月頃からまたシギの時期になる。シギを撃つのには膝あたりまで水に入るので、寒い間は猟には適しないということだ。
そこで猟の初めは何と言ってもシギだが、東京人の幸いなことに、東京付近の至る所でシギのいないところはない。その中で自分は佐倉に行く。
猟としてはウズラの方が面白い。ポインター種の猟犬は、ウズラを発見するとそこに立つのである。セッター種の犬は、しゃがんで、鳥が動くとそのままジリジリと体を寄せていく。
鉄砲はウエスト・リチャードか、ホーランドの二つが最新式で、すべて指の先で分解が出来る。だがこれは高いので、10年ほど経っても1,500円しないと買えない。今のところ最も安心なのは、ボネセルかグリーナというところだろう。
銀座の専売局跡地 - 買手募集中
銀座の専売局京橋分工場の跡地(現:松屋の裏辺り)は、4月に工場整理で淀橋工場(現:新宿西口)に移ったため、現在空き家になっています。
専売局では競売で払い下げとしましたが、予定額にまとまらず、今回は随意契約での払い下げとしましたが、まだ買い手が現れていません。
専売局の跡地は533坪で、民間から借りていた230坪を除いた303坪が売り出されています。
<海外>
世界大戦戦局推移
ブルガリアがセルビアに対して宣戦布告を行ないました。(*セルビア侵入は10月11日)
ドイツ飛行船が、またロンドンを空爆しています。一般市民の死者は41名、負傷者は101名です。
<このとき>
誕生日
ドワイド・アイゼンハワー (25) アメリカ合衆国陸軍軍人


お知らせ アフリカ アメリカ イギリス イタリア インド インフラ オーストリア スポーツ トルコ ドイツ バルカン諸国 ファッション フランス ポッドキャスト ポーランド ラテンアメリカ諸国 ロシア 中国 中東 事件 事故 人生 健康・医療 公害 加藤高明 北欧諸国 原敬 台湾 司法 地方 大隈重信 学問 宗教 寺内正毅 小売 尾崎行雄 山県有朋 後藤新平 思想
