百年前新聞

2018-01-22

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米価調節調査委員会初日、アメリカ海軍拡張案ほか

大正4年10月22日

大正4年(1915年)10月21日の出来事

【政治】米価調節調査委員会が開会
【政治】大隈首相が国民党代議士を招待
【陸軍・海軍】大演習
【アメリカ】アメリカ海軍拡張案の提出

〈国内〉

米価調節調査委員会が開会


河野広中農相

農商務省で、米価調節調査委員会の初日が開かれました。

午前10時、開会にあたり河野広中農商務大臣より演説があり、それから各委員と官僚による質疑応答が行われています。活発な質疑の後、午後4時閉会。
その後は築地精養軒で、河野農相の招待による食事会が行われました。

河野農相の演説(要旨)

米作は、明治30年ごろまでは4000万石を超えることはまれだった。農業が急速に進歩し、昨年は豊作ということもあり、5700万石という収穫を達成することが出来た。
米の国内消費量は5400万石であり、平年作は5100万石である。この300万石の不足は、100万石は台湾・朝鮮から、200万石は他国からの輸入に頼っている。
国内の人口が増えているため、今後とも米作を奨励する必要があることは明らかである。

米価調整には相当の経費が必要だが、現在のところ財源の計画は無い。財源に関しては、この委員会で実行案が確定してから考える。

これらのことをご了承の上、十分に審議し、重要問題の解決となるよう望む。

首相が国民党代議士を招待


古島一雄氏

昨日の政友会に引き続き、大隈首相が首相官邸で国民党の代議士を招待しています。
国民党からは、犬養毅、池田寅次郎、相島勘次郎、古島一雄、柏原文太郎、鈴木梅四郎の6人が出席しました。
内閣からは、首相、武富逓相、加藤海相、高田文相が出席し、昼食を共にしています。

犬養氏が加藤海相に、海軍補充計画案の説明を求める一幕もありました。
議会が近づいてきており、潤滑な国会運営のために野党を招待していると思われます。


陸軍・海軍大演習


引き続き、陸軍と海軍の大演習が行われています。

舞鶴港では、負傷艦船の修理中にマストが折れ、一人がマストの下敷きとなっています。また、警戒中のボートが転覆し、一名が溺死したと報道されています。

〈海外〉

アメリカ海軍拡張案の提出

アメリカ海軍より、艦隊の拡張計画案が議会に提出されることになりました。

1916年度に、戦艦2、巡洋戦艦2、偵察巡洋艦3、駆逐艦15、大型潜水艇5、海岸潜水艇25、砲艦2、病院船1の建造を開始し、合計で2億1700万ドルの予算案です。1915年度の実行予算と較べて、6799万ドルの増加となっています。(昨対46%増)

また今後5年間で、戦艦10、巡洋戦艦6、偵察巡洋艦10、駆逐艦50、大型潜水艇15、海岸潜水艇85、砲艦9、合計185隻を新造し、航空機も拡充する計画となっています。

財源は、パナマ運河の公債発行と、砂糖関税を継続し財源にあてるとしています。

ヨーロッパの戦争を見て、大幅な海軍拡張の必要性を感じているようです。

〈このとき〉

出来事

アメリカとフランス(パリのエッフェル塔)間で、大西洋横断無線電話の通話が成功しています。


索引語:経済 政治 アメリカ 陸軍 海軍

Posted by 主筆 at 2015/10/21/15:01

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