百年前新聞

2018-04-22

百年前新聞とは?

戦艦扶桑の就役、大米龍雲に死刑判決ほか

大正4年11月9日

戦艦扶桑


大正4年(1915年)11月8日の出来事

【御大典】紫宸殿でリハーサル
【政治】京都で臨時閣議
【社会】林本源家で結婚
【社会】大米龍雲に死刑判決
【中国】帝政問題
【第一次世界大戦】ギリシャの中立
【第一次世界大戦】アンコーナ号の撃沈
【海軍】戦艦扶桑の就役

国内

紫宸殿でリハーサル

10日挙行の即位の礼に関して、リハーサルが行われています。

京都府庁で臨時閣議

御大典により閣臣一同が京都に集まっているため、京都府庁で臨時閣議が行われました。
帝政延期勧告に対する中国の回答に関して、石井外相より質問書を送付して以来の経過が報告されています。

林本源家で結婚

台湾の富豪林本源家が、上海で結婚式を行った、という報道がありました。

林本源家は、財産が5億円以上あり、台湾はもちろん、日本でも一番の大富豪と言われています。
花婿の林松壽氏は19歳か20歳で、日本の学習院に通っていたこともあります。結婚の相手は、広東の武官令嬢とのことです。

大米龍雲の公判 - 龍雲は死刑

東京地方裁判所で、午前10時から大米龍雲の公判が開かれました。

龍雲は看守4人に囲まれて、悠々と大股に入場。看守には柔道2段の猛者を入れて、万が一に備えています。

 

裁判長は、殺人・強盗・凌辱の25件の罪状を読み上げ、いずれも証拠十分であり、被告を死刑に処すと言い渡しました。

龍雲は冷笑しながら、看守長に向かって「たびたびお手数を掛けました」と告げて、退廷しています。 関連記事:11月3日 大米龍雲の公判

海外

中国の帝政問題

中国の国民代表者による国体投票は、これまでのところ2000名の代表者数のうち、立憲君主制への賛成が1239名となっており、すでに過半数を超えました。
中国が立憲君主制に移行することは、間違いない形勢となっています。

袁世凱総統は、これまで袁氏を皇帝として、自らを臣民とする文書を黙認していましたが、これからは皇帝の称号を禁ずる旨を告げました。
日英仏露の帝政延期勧告を考慮し、外国に刺激を与えないようにしています。

ギリシャ新首相-協商国側に好意

アテネ駐在タイムス特派員が、ギリシャ新首相スクルディスと会見しました。
首相は、協商国側に大いに好意的態度を持すと答えています。

イタリアの客船アンコーナ号がオーストリアにより撃沈

イタリアの客船アンコーナ号が、地中海のチュニス沖でオーストリア潜水艦により撃沈されました。
船客422名、船員60名のうち、270名は救助されましたが、残りは不明となっています。

アンコーナ号の目的地はニューヨークで、アメリカ人も多数乗船しています。
アメリカの同盟国側に対する世論が、再び硬化する可能性が高まっています。

このとき

戦艦扶桑の就役

日本最初の超弩級戦艦である、戦艦扶桑が呉海軍工廠で竣工し、就役しました。(全長192m、兵員1193名)

当時世界最大の戦艦で、日本の海軍艇で初めて大型模型による水槽試験を経た船です。
ただ、爆風の影響や操縦が難しいこともあり、あまり多くは実戦を経ることが出来ませんでした。

誕生日

山下 奉文 (30) 陸軍中尉


索引語:バルカン諸国 中国 事件 台湾 皇室 第一次世界大戦

Posted by 主筆 at 2015/11/08/16:14

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