百年前新聞

2018-04-22

百年前新聞とは?

各政党が党大会、大正4年の結婚事情ほか

大正4年11月28日


大正4年(1915年)11月27日の出来事

【政治】各党の党大会
【外交】イギリスが中国との同盟を否定
【社会】男女の婚姻年齢 内閣統計間の発表
【皇室】大正天皇が京都を出発
【皇室】新宮の産婆紹介
【第一次世界大戦】サロニカの連合軍の情勢
【訃報】米田虎雄(侍従)

国内

各党が党大会

第37議会が近づき、各党が党大会を行なっています。

同志会大会


加藤高明

代議士、各県の代議員あわせて300余名により、同志会の党大会が行われました。
現在の党員は11万5千人。

党大会終了後は、加藤高明総理(*党首)の招待により、築地精養軒で300余名が懇親を深めました。

懇親会の席上、加藤高明は、政友会原敬総裁を次のように皮肉っています。

「原君は、昨年4月の現内閣成立以来の外交を全部失敗なりとし、ことのほかご心配に堪えざる趣きにて、憂慮憂慮に過去の一年を送り、さぞかし健康を害されたるべきはずたるに、過日京都にて会話した際、すこぶる健康体に見えたるは余の大いに安心するところなり。」

政友会大会


原敬

政友会も代議士、各県代議員300余名による党大会を開きました。

原総裁の演説では、現内閣に対する不信任が述べられています。(要旨)

・8月の内閣改造、留任に対する説明を求め、満足する回答が得られなければ問責をする必要がある。

・外交も、現内閣は危険である。内政も、政綱がほとんど実施されていない。財政も見るべきものがない。国防に関しても、海軍拡張問題は、欧州大戦に際して考慮が必要である。

無所属団大会

帝国ホテルで、国会議員47名による大会が行われました。

「公正の態度を保ち、党争の弊を廃し、国家的経綸の遂行に努力することを期す」と宣言し、団体名を公友倶楽部と改称することになっています。

イギリス大使が中国との同盟を否定

イギリス大使グリーン氏が外務省を訪問し、幣原喜重郎次官に対して、イギリスと中国との同盟の噂を否定。
日本と事前に協議しなければ、中国と協議することはないと言明しています。

晩婚化に憂慮 内閣統計官

内閣統計官二階堂保則氏の談話

現在の婚姻数は、人口千人に対し、8~9組である。
明治29年には12組近くあったので、20年間で徐々に下がってきている。

だがこの数字は、ヨーロッパと比較すると低い方ではない。
最近、欧米では晩婚となり、出生率が下がってきているが、我が国でも同様の傾向がみられる。

明治32年から40年の間、男の婚姻年齢はほぼ25歳、女は22歳であったが、昨今はやや上がっている。

女が妊娠するのは、15歳から45歳までの間で、15歳からだと6人産めるところが、25歳なら4人になり、と、晩婚化は国家の人口に影響してくる。

この問題に対し、どのように対応するかを研究しているところである。

名誉の産婆 御産殿につきっきり

皇后陛下の御出産を、今か今かと国民が待ちわびていますが、この助産の名誉をになう産婆は、岩崎なを子さん(49)、高橋徳子さん(48)です。
両名は13日から御産殿につきっきりで、まだ一度も帰宅していません。

高橋女史は、医学士高橋信吉氏の未亡人で、医科大学の産婆養成所卒業。
岩崎女史も産婆養成所卒業で、東宮殿下の御誕生をはじめ、淳宮、高松宮の両殿下の御慶事にも恩命を浴し、今回が4回目の光栄です。

大正天皇が京都出発

京都での御大典儀式を終えた陛下は、市民の奉送の中、京都を御出発されました。
27日は名古屋離宮で一泊し、28日に東京に還幸される予定です。

海外

サロニカ連合軍苦慮

ブルガリア問題のため、ギリシャのサロニカに駐屯している英仏連合軍は、さまざまな種族の混成軍隊であり、統率に苦慮しています。
また、ドイツ、オーストリアのスパイが工作活動を行なっており、この取り締まりにも苦慮している模様です。

このとき

訃報: 米田 虎雄 (元 宮中顧問官)


ウィキペディアより

天保10年(1839年)生まれ、享年76歳。

熊本藩家老の家に生まれ、戊辰戦争では藩兵を率い、東北各地で転戦。
明治維新後は宮内省に勤務し、元田永孚、佐々木高行らと、天皇親政運動も行なっています。
明治天皇の側近として、侍従長、宮中顧問官を歴任しました。


誕生日


真崎 甚三郎 (39) 久留米捕虜収容所所長、陸軍中佐
松下 幸之助 (21) 大阪電灯社員


索引語:バルカン諸国 イギリス 人生 政治 皇室 社会 第一次世界大戦 経済 統計情報 訃報

Posted by 主筆 at 2015/11/27/14:59

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